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トヨタが表彰台の頂点に立つ日
その5

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第十四章 終わらないF1ドラマ、
                        トヨタが優勝する日はいつ


第18戦、鈴鹿の日本グランプリが昨日終わった。
久しぶりに白熱のレースだった。最終ラップ、マクラーレンのキミ・ライコネンがルノーのフィジケラを大観衆が見守るストレート後の、1コーナーでインを奪い鮮やかに首位を奪取。それまで、首位を守っていたフイジケラに抜き返す力はなく、2位でゴールイン。
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マクラーレンの速さが嫌が上にも目立った。3位はチャンピオンを確定したルノーのアロンソ。
アロンソはここ数年鈴鹿の表彰台を占拠しているフェラーリーのシューマッハを2度ピットインした後、2度ともパスしての表彰台だ。シューマッハは7位完走がやっと。
マクラーレン・ルノーの2強時代を感じさせる鈴鹿だった。
期待のトヨタはR・シューマッハが予選でポールポジション。同僚トゥルーリが第9戦アメリカGP(例のミシュラン勢が決勝を棄権したレース)でのポールポジションに次ぐトヨタ史上2度目だ。今回の鈴鹿は実力のポールポジションといえる。(雨に助けられたとは云わない)。
R・シューマッハは3度ピットイン作戦を選択して、トヨタの地元での初優勝に賭けた。しかし、スタート直後の1コーナーでの多重クラッシュ、セィフテイカーの介入が戦略を大きく狂わせた。最終的に8位でチエッカーとなった。同僚トゥルーリも当り屋佐藤に撃墜されてリタイア。
B・A・Rもバトンの5位が限界だった。上位が2度目のピットインした、束の間をトップで走行しホンダと鈴鹿をよろこばせたが、その後のピットインで後続にまぎれ5位。佐藤にいたっては、バリチエロにからみトゥルーリには追突と大暴れ。13位と彼自身の鈴鹿での最悪リザルトで終わった後、ペナルティで記録抹消といいところゼロ。
ウイリアムズは4位入賞。コンストラクター4強の一角を狙うトヨタと苦しい闘いだ。これは最終戦、中国GPに持ち越しだ。
日本勢の期待を裏切る結果だが、レースは"ガイジン"勢の素晴らしい戦いに観客も大興奮。今季最高のデッドヒート、今季のベストバウト・レースだ。
F1では相変わらず日本が"ガイジン"である事を痛感させられた。
かってルノーF1(RS11)が"走るシケイン"などと揶揄されながら、1979年フランスGPでエンジン(ルノーV6・1.5リッター・ターボ)、タイヤ(ミシュラン)、ドライバー(ジャン・ピエール・ジャボイユ)のオールフレンチで初優勝を遂げた事を振り返ると、オール日本でのF1優勝の日はいつくるのだろ?とやや自暴的になる。

aronso.jpg第17戦、ブラジルGPを終えて、今年のチャンピオンはマイルドセヴン.ルノーのF.アロンソ選手に決まった。しかも、過去の記録E・フイテイバルディを抜く史上最年少チャンピオンだ。残すコンストラクターもルノーチームに輝きそうだ。
絶対王者、フェラーリとシューマッハが、今季たった一勝しか出来ない今シーズンは、F1の新しい波の始まりだ。
開幕から4連勝と一気に総合優勝の本命に飛び出したのが、マイルドセヴン.ルノー。元ベネトンチームから進化したこのチームはフィジケラとアロンソという若くて速いドライバーを雄して15年ぶりの王座をアロンソが掴んだ。開幕4連勝のあと、欧州と北米ラウンドに入ってマクラーレンが強力なエンジンパワーで優勝戦戦に台頭して来た頃、マシンとドライバーの安定性で確実にポイントを加算したのが効いた。最終的にはアロンソとライコネンは共に7勝と、甲乙付けがたい成績だった。Runoalt.jpg


ブリジストンタイヤの不調が敗因と云われる王者フェラーリチームだが、そのタイヤのおかげで今季貴重な一勝を手にしたことも事実だ。ミシュラン勢が決勝を棄権したことで、ブリジストン勢だけの6台で争った第9戦アメリカGPでの勝利がそれだ。 ferrall.jpg

ここ数年の大本命、フェラーリとシューマッハが開幕から勝てない、そのスキを突いたのがトヨタだ。トゥルーリとR・シユーマッハという、優勝経験のあるドライバーで固めた布陣はかなり強力だ。R.schumach.jpg第2戦、第3戦と連続の2位、第9戦ポールポジション、第13戦3位と、確実にチームが上昇気流に乗ってきた。マシンの熟成も重要だがF1はやはりドライバー次第を感じさせる今年のトヨタだ。
一時はコンストラクターポイントはルノーに次いで2位。初優勝も秒読みと思われたが、そうは"問屋が降ろさない"。中盤戦になってのマクラーレン、フェラーリーが底力で逆襲。

得に、速さで圧倒的なマクラーレン・ライコネンが、猛烈に表彰台にかけ登ってきた。ただし往年のマクラーレンらしくないポカが多く、クラッシュやエンジンブローによる後尾スタートも多かった。性能が安定する来年の大本命はマクラーレンだ。

Y.toruli.jpgマクラーレンとフェラーリーには抜かれたが、ウイリアムスを押さえて、コンストラクター4位のトヨタ。奇跡の優勝が欲しいところだが、こればかりはF1 の女神にゴマするしかない。
昨年、4強の一角に食い込んだB・A・Rも悔いの残る一年だつた。念願の初優勝も叶わぬままだ。唯一の日本人、佐藤も焦りからかミスが多く、同僚のバトン一人がチームを支えている。来期はフェラーリーのバリチエロの移籍がほぼ決まっている。佐藤は押し出されるカッコウで、ジョーダンへ移籍か(未定)。

第十五章 強いF-1マシンと強いパイロット。         肩書きに"日本人"はもう要らない。

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T.satho.jpg 佐藤で思い出されるのが、同僚バトンの一つ前、予選3位につけた昨年の2004年日本GPだ。
絶好調のB・A・Rホンダが鈴鹿へ凱旋し、しかも、日本人の佐藤が絶対王者、フェラーリの2台の後ろに位置してスタートする、こんな絵に描いたようなおいしい?状況を最大限生かすのがグレーデッドドライバーだ。

レースが始った、観客はロケットスタートで最初に1コーナーに飛び込む佐藤を思い描いた。ところが佐藤は、焦ったのか、スタートにミスり、後続のバトンにも抜かれて4位の一群と共に1コーナーに入った。
ここまでは仕方ない。満塁のチャンスに打席に立ったバッターに、遅い、ど真ん中のストレートがきて、バットが出ないことはままある。肝心なのはその後だ。
相手得意のフオークを狙ってバシッと弾くのが4番バッターだ。
佐藤も、優勝を使命とするF1ドライバーであるなら、僚友だろうが、ヤクザだろうが、がむしゃらに抜いてトップのフェラーリーを追うべきだ。
J.baton.jpgラップタイムはバトンより佐藤の方が速いことをピットでも分かってる。それなのに、それなのに、佐藤は最初のピットストップまでバトンを抜きにかからなかった。
その間に、2台のフェラーリーは独走体勢を築いてしまった。結局、最後まで佐藤は4位入賞で満足してしまった。
「チームのコンストラクターポイントがかかってるから、バトンとバトルしても意味がない。」みたいな事を佐藤は語っていたが、バトンが4位で佐藤が3位表彰台でも合計得点は一緒だ。

チームオーダーがあったにしても、そんなもん後で何とでもなる。ここは地元日本だ。バトンをコースアウトさせてでもフェラーリーを追うのがF1ドライバーだ。せっかく"勝てる可能性をもった日本人"として高く評価されていたのに、このレースで価値を自らガクンと落とした。
その代償が今年の不成績とは言い過ぎか?ポイントを取るドライバーは世界に何人でもいる。求められるのは一度に10点取るドライバーだ。肩書きに"日本人"はもう要らない。

lotus_nakajima.jpg90年F1の最終戦、雨のオーストラリアGPで中嶋がファステスラップ連発で3位のパトレーゼを追う、あと10周で追い付き抜けば念願の表彰台だ!しかし、その時、中嶋は完走狙いに変えた。
そのまま行けば中嶋がスピン・クラッシュしたかもしれない、しかし、それでも追って、パトレーゼのミラーに黄色いロータスを写せば、F1劇場は凄いドラマを用意していた。ファンはその瞬間が見たいのだ。
セナなら絶対に追いかける、マンセルも、ピケも、ビルヌーブも、ピーターソンも絶対だ、当然シューマッハだって、アロンソだって、ライコネンだって200%絶対に追いかける。
超一流のF1パイロットとはそういうものだ。

<文中敬称略で使用させていただきました。>

BACK_ICN.GIF第一章 トヨタ90C-V BACK_ICN.GIF 第三章 苦悩するトヨタ BACK_ICN.GIF。 第六章 打倒ニッサン BACK_ICN.GIF 第十一章 勝利の女神が微笑まない
2005F1ドライバーズ ・ コンストラクターズポイント(遂にトヨタは4強の一角を崩した、さあ、2006年は、)
順位チーム合計R1R2R3R4R5R6R7R8R9R10R11R12R13R14R15R16R17R18R19
1M7・ルノーF1191161010101251300131315013148101415
2We・マクラ
ーレン
・Mez
182451061214210081681016151018108
3SC・
フェラ
ーリ・Mal
1008208031014186548004820
4PAN・
トヨタ
8801213411313061311372116
5BMW
ウィリ
アムズF1
6646353148400005025052
6LS B・A・R
Honda
38000   0005465416241
7レッドブル347411105300020300034
8ザウバー・ペトロナス200025000501010003003
9ジョーダン1200000000110000001000
10ミナルディ70000000070000000000
   AU
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MA
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