1.胎動から躍動へ|←BUTCHER.GIF→|3.核分裂から飛翔へ

2.激動から一時収束、そしてまた、

多団体のメリットはプロレスがメジャーなスポーツになる可能性が広がること。しかし、そのためには魅力のある対戦がなければならない。事実上、鎖国状態の2大メジャー、新日と全日は頑に交流OHNITA.gifを拒否することでファンの枯渇感を高める作戦か?両団体はまるで協定を結んだかのように、交流に対しては無関心だった。2大メジャーが動かない事は、選手の交流もない事になる、新興の団体にとつて選手層の薄さをカバーする方策がない事になる。 その弱点を補うには、新鮮なアイデアしかない。大仁田厚、率いる"FMW"はデスマッチといhayabusa3.gifう、ある面プロレスにとって禁断の果実に手を出してきた。しかも、大仁田が後にパテント申請した"電流爆破有刺鉄線デスマッチ"だ。さらに、地雷爆破を付けたりして、過激も過激な血まみれのプロレスだ。しかし、これが受けた。本当にロープが有刺鉄線で出来たキワモノリングで大仁田は血まみれで闘った。結果、涙のカリスマなる称号を得た。

TAKADA.gifUWFが解散した。格闘技というジャンルを作った前田は次に"リングス"を設立。高田は"UWFインター"、船木は"パンクラス"。藤原は"藤原組"。WARはとうに解散していた。ウルティモドラゴンは"闘龍門"を設立。この頃になると、猪木、馬場の両巨頭は第一線を退いて別格的SASUKE.gifな存在となっていた。東北でサスケが"みちのくプロレス"を立ち上げた。今、楽天の本拠地となっている仙台を基盤に東京以北を商圏とするプロレス団体だ。

団体がさらに細分化される傾向になる。メジャー2団体は、これらの動きを余裕で観ていた。何故なら、全日には四天王。新日には三銃士。という強固な柱があることで、その地位は磐石だったからだ。
三沢、川田、小橋、田上のスーパーヘビー4人とベイダー、ハンセン、エースなど外人勢と戦う三冠戦は全日本のドル箱だ。独立した団体のめぼしいレスラーを選んでリングに上げることに注意してMISAWA.gifKOBASHI.gifKAWADA.gifTAUE.gifいればいい状態だ。四天王だけで充分、武道館や横浜アリーナを満員に出来たし、秋山、大森など、全日内部の勢力を加えることで全日リングは大いに活況を呈していた。
武藤、蝶野、橋本のスーパーヘビー3人がIWGPを巡って闘う新日、そこへ長州、藤波の旧勢力と三銃士以外の馳、健介など粋のいい選手が加わることで観客動員はうなぎ上り。こちらは7万人近い収容を誇る東京ドームでの興行を視野にいれ始めた。新日も全日同様、レスラーに対して買い手市場だった。LIGER.gifKANEMOTO.gifKASIN.gifOHTANI.gifTAKAIWA.gif新日はジュニアでも豊富な人材と話題を常に集めていた、ライガーに大谷、金本、高岩、カシン、サムライ。こちらはジュニア四天王どころか五天王、六天王だ。
相反して、"リングス""UWFインター""藤原組"は次々と解散していった。船木の"パンクラス""闘龍門""みちのくプロレス"はオリジナリテイが認められてか継続していた。みちのくはデルフインが"大阪プロレス"を新たに設立した。

このプロレス太平期を揺るがす出来事が、なんと、堅実経営のはずの全日本から起きた。選手31名一気に離脱!という朝日新聞に載るほどに大きな事件だ。平成12年の6月。首謀者は三沢光晴。犯罪者扱いだが、同罪で小橋、秋山、田上、百田、大森、永源、ラッシャー、菊池などなど選手の9割が三沢について全日本を辞めた、残ったのは川田、渕など数名。三沢は同年8月プロレスリング・ノアを設立した。
AKIYAMA.gifEIGEN.gifKANEMARU.gifMARUFUJI.gifMOMOTA.gifOGAWA.gifOHMORI.gifRIKIO.gifSHIGA.gifSUGIURA.gifTAMON.gif さらに、翌 平成13年、今度は新日に激震が走った。橋本が新日退団、プロレスリングZERO-ONEを設立したのだ。大谷、高岩、のジュニア戦士も橋本と共に新日を退団した。さらに、新日の大震災が続く。橋本退団やら半年後の翌年正月、武藤が新日から全日へ電撃的移籍を発表!小島、カシンが武藤に続いた。武藤は新日に在籍しながらグレート・ムタとして、本場アメリカでもホーガンや、テリーファンク並のスーパースターとして認められていた。三沢選手らの大量離脱で存続すら危ぶまれてきた全日に、強力なスーパータレントが移籍してきたのだ。単に選手の移籍でなく、武藤はそのまま全日本の社長に就任してしまう!

1.胎動から躍動へ|←→|3.核分裂から飛翔へ


thomTOM, およびtTt_factoryは商標および登録商標です。
E-mail:thom7gashima@yahoo.co.jp © 2005 tTt All rights reserved ™