日本人の潔癖感を表現する日産
かっての日産はトヨタを上回る要素がいくつかあった。
1.スポーツ性能
スカイラインGTR、フェアレデイZ、サニーGX、ブルーバードSSS。この4つ
の名前は日産の象徴だ。 いずれも、そのクラスで対抗するトヨタを全て勝る
性能を日産車は持っていた。
2.潔癖(けっぺき)感のあるデザイン
GTRの2連テール、初代Zのセンター3連メーター、ボデイサイドのストラ
イプが途中で途切れるサニーGX、リレー点滅が鮮やかなブルSSSクーペのテ
ール。など、かっての日産のデザインには、日本人が指向するいい意味の
"けっぺき"感が溢れていた。初代シルビアなんかいい例だ。 サニー1000やブル、ローレル等に見
られたドアサッシのメッキ塗装などその例だ。ライバルトヨタは当事クラウ
ンですら、ドアサッシはボデイ同色で最高級のクラウン8のみメッキ塗装
されていた。
3.圧倒的に若者に人気があった ホンダに似て、おっさんのトヨタ。
若者の日産。というイメージはかなりの確率で広まっていた。
象徴たるGTR,Z,サニー,ブルSSSの4車種が得に若者に人気があった。
過去は忘れて現代に生きるとしても、日本人が好むデザインテイストで
スポーテイで気分が若々しいクルマを造れば、日産はトヨタに負けることはなかったのだ。ましてや、ホンダに一時的にせよ抜かれることもなかった。
だからスポーテイなクルマをドンドン生産して欲しい。トヨタとホンダががF1やインディに参加して、三菱、スバル、スズキがWRCに参戦してるのに、元祖スポーテイの日産がいないのはなぜだ?昔、これらの世界規模のモータースポーツに一番近くにいたのが日産だった。 |
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