 1959年(昭和4年)この一枚の広告が広告界の歴史を変えた。大型でとんでもなくガソリンを消費するアメリカ車に対するビートルの挑戦状である。内容は実にシンプル。大きなクルマがステータスの時代に、”クルマは小さいことが理想”と謳っている。
この広告コンセプトは50年後の現在(環境問題を抱える今)にそのまま通用するそれだ。
VWははるか昔に、省エネコンセプトを立ち上げていたのだ。日本では、ちょうど最初のブルーバードが発売された年だ。(唖然とする)
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AD01.jpg) 続いてのシリーズは”レモン”。これは工場の不良品を表現する言葉だ。しかし、画面にいるビートルは一見完成品となんらかわらない。わずかな不良箇所があったから
工場出荷を止めた。とボデイコピーが訴えている。(うまい!)
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経済曲線でビートルのシルエットを描いた作品と、もう一点は
”私達はビートルを殺します”のキャッチコピー。年々改良するビートルは、いつも旧型という屍を乗り越えて生まれている。何よりタイトルの強烈さが、一気にボデイコピーを読ませる。
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33年愛用のフオードに並ぶビートル。この時代に、33年前から自家用車を持ってるオーナーが存在すると言うことは、アメリカはホントに巨大で偉大な国だ。日本の1926年頃なんて、クルマどころか、自転車も持ってないのでは-----。
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