世界に一つしかない四角
カルロスゴーンがCEOという言葉を日本に定着させた、代表取締会長だ。今や、社長なんて地位が低い、部長の上と云うだけだ。そのゴーンCEOの傑作がCUBEだ。日産の復活はZからなんて云う奴は素人。あっという間に、販売ベストテンにノート、ティーダの旧サニー勢とワンボックスを載せた復活ニッサンだが、一台もなくなる事態を防いだのは、マーチとキューブだ。
小型車好きのフランス人のせいか、マーチとキューブ。コンパクトセグメントBの2台が、崖っぷちの日産をささえたのだ。
さてキューブ。何が世界に一つしかないかというと左右非対称ボデイだ。
アン・シンメトリーという世界でも稀なデザインを採用している、こんなクルマは世界にない。しかも、発売して3年を過ぎるのに追随するメーカーがいない。
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キューブは典型的な2ボックスカーだ。そして、良く見ると運転席側のリアピラーが存在してるのに、助手席側はリアピラーがガラスはめ込みになっている。そして、バックドアは右ヒンジの片開きを採用しているヒンジ側がボデイが残るのに、左側はリアサイドからのガラスが連続してる。
つまり、ボデイの右側観たのと、左側からみたのでは景観がちがうのだ。
日本はステアリングが右側だから、左側がルーミーなリアピラーなしにしてあるわけだ。では、アメリカなどの左ハンドルの国へは、ボデイを逆にして作らなければならない。これ、かなり生産性が悪いはず。まだ、輸出はしてない。この先もしないだろう。でも、望むのは、輸出だ、左ハンドルの国でも、このデザインは必ず受ける。何より前例がないのだから、それだけで新生ニッサンの心意気が伝わるってもんさ。
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